多嚢胞性卵巣症候群の症例について

 最近の症例で、妊活中の患者さんがいらっしゃいました。病名は多発性排卵症候群。お悩みとしては生理はあるものの、不順で排卵日が特定しにくく、適切な妊活のタイミングを調整できないというお悩みでした。病院では西洋薬を使用して卵胞の成長・排卵を促すお薬(クロミッド)を処方されていまいた。お薬には副作用があり、できればお薬を少量で、可能であれば飲まなくても良いようにと鍼灸治療を希望されました。普段は、生理から2週間後に病院で卵胞の成長を確認できますがその成長は遅く、薬の効果がみられず、増量していましても薬の効果が認められませんでした。

 この患者さんに鍼灸治療を数回行った結果、生理後2週、クロミッドの量を少なくした状態でも卵胞の成長が早く、妊活のタイミングが調整し易くなり、結果、妊娠することができました。

 鍼灸治療をしていたのはお臍の下10㎝で、治療内容としては下腹部の循環を改善する内容でした。

 鍼灸の介入による前後比較で分かった事実は、西洋医学的画像診断で「卵胞の成長がいつもより早かった」という事。そして、お薬と鍼灸治療の併用で「妊娠しやすい状況ができ、そして妊娠できた」という良い結果をのこせたと考えています。

 このように当院での治療は、西洋薬だけでの不妊治療とは違う介入ができる考えています。男性でも女性でも不妊治療でお悩みの方、ご相談をお待ちしています。

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